豊富なラインナップ
ローターバッハは、組み込みシステムの設計、開発プロセスで必要とされる、エミュレーション、デバッグ、リアルタイムトレース、およびロジック分析などの機能すべてを提供しています。これらすべてのハード/ソフトウェアは、ドイツ Höhenkirchen-Siegertsbrunn にある本社で開発を行っています。
オープンシステム
ローターバッハの製品は、ツールチェーンに含まれる他の製品とのオープンなインターフェイスを備えています。
組み込み業界における主要なベンダーとの長年のパートナーシップにより、各ツールの相互運用を提供しています。TRACE32 は、多数のコンパイラ、リアルタイムオペレーティングシステム、およびケースツールとの優れたインテグレーションを実現しており、これらはすべて実用的な条件の下で広範囲にテストされています。
オープンインターフェース
すべてのローターバッハ製品は、TRACE32 PowerView GUI ツールと共に提供されます。
PowerView GUI ツールの利用経験があれば、TRACE32 の他の製品システムへの移行が容易に行えます。
モジュール化とオープン化による長期利用
ローターバッハは、製品システムのモジュール化、オープンインターフェース化により、製品の長期間利用を実現しています。第一世代の TRACE32 システムは、10 年以上も後継デバイスとの互換性を保持していました。TRACE32 システムは、拡張が容易であり、エントリーレベルのシステムにおいてもアップグレードにより機能拡張を行えます。
多くのアーキテクチャをサポート
TRACE32は、主要なプロセッサアーキテクチャのほとんどを 8 ビット〜 64 ビットまでサポートしています。現代は、製品の開発サイクルが短縮され、プロジェクト毎に異なるプロセッサアーキテクチャの利用が頻繁に発生しています。ローターバッハの製品群は、デバッグシステムの構成を大きく変更する必要が少なく、最低限の修正を加えるだけで、異なるアーキテクチャに対応した継続利用が可能です。これは、ローターバッハ製品システムの大きな強みになっています。さらに、現在は、1,000 種以上のマイクロプロセッサをサポートしています。
現在、オンチップのデバッグ、トレース回路の標準化、デバッグ機能を保持したまま外部ピンを削減する手法などが、市場では要求されています。
革新的なデバッグおよびトレース技術の開発に積極的な役割を果たすために、ローターバッハは過去数年間、さまざまな国際委員会に参加してきました。
AUTOSAR
当初からローターバッハは、OSEK/ORTI標準を開発した初期グループのメンバーでした。以来、ローターバッハはAUTOSAR/OS環境内で現在使用されているORTIの開発を積極的に推進してきました。
TRACE32 では、ORTI 標準を利用して、タスクやアラームなどの OS オブジェクトを自動的に検出しています。ソフトウェアへのインストルメンテーションやターゲットアプリケーションへの変更なしに、検出したオブジェクトの属性表示、タスクと機能の詳細なパフォーマンス分析などが実行可能です。
ローターバッハは、AUTOSAR ( AUTomotive Open System ARchitecture) 開発パートナーシップにオフィシャルパートナーとして参加しています。このパートナーシップにより、AUTOSAR 関連デバッグツールの開発を最新の AUTOSAR 仕様にキャッチアップしています。これにより、適切なタイミングで適切なデバッグソリューションをオートモティブシステムの開発者に提供することができています。
ASAM
2017年1月よりローターバッハは、ASAM (Association for Standardization of Automation and Measurement Systems) のメンバーとして活動しています。
ASAM メンバーは、主にオートモティブ業界の国際的な自動車メーカー、サプライヤー、エンジニアリングサービスプロバイダーから構成されています。
ASAMは、自動車業界の技術標準の開発を円滑に行う活動をしています。技術標準は、メンバー企業の専門家で構成されるワーキンググループによって開発され、自動車用電子制御ユニット(ECU)の開発とテストで使用するためのプロトコル、データモデル、ファイル形式、アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)を定義しています。この技術標準への準拠により、さまざまなベンダーのツールの相互運用性が保証され、データのコンバートを要せずにデータの相互運用が可能となり、顧客とサプライヤー間でのデータの共通化が容易になります。
Nexus 5001 フォーラム
ローターバッハは、設立以来 Nexus 5001フォーラムのメンバーです。NEXUS 仕様に準拠したデバッグツールを最初に市場に投入しました。
古くは、Global Embedded Processor Debug Interface Standard Consortium として知られた Nexus 5001 フォーラムは、組込み制御アプリケーション用の組込みプロセッサデバッグインターフェース標準規格の策定、開発を目的として 1998 年 4 月に設立されました。
Nexus 5001フォーラムの会員は、半導体、開発ツール、自動車エレクトロニクス産業と多岐に渡ります。フォーラムの活動の当初は、要求が厳しい自動車のパワートレインアプリケーション用のマイクロプロセッサデバッグツールに焦点が当てられていましたが、包括的には、最先端の使いやすい高性能マイクロコントローラの継続的な開発を目標としています。
MIPI Alliance
ローターバッハは、MIPI Aliance の Debug Working Group において、携帯電話用のインターフェイスとそれに対応するデバッグツールの定義に携わってきました。
MIPI Allianceは、モバイル端末のインターフェイスのオープン仕様を定義および促進するという目的を共有する、モバイル業界の主要企業を含むオープンメンバーシップ組織です。
MIPI仕様は、携帯端末システムに搭載されるプロセッサと周辺機器との間のハードウェアおよびソフトウェアのインターフェースに関する規格です。
IEEE P1149.7 ワーキンググループ
ローターバッハは、IEEE P1149.7 ワーキンググループの創立からのメンバーであり、JTAG 標準の策定に積極的に携わってきました。
P1149.7は、ピン数を減らして機能を強化したテストアクセスポートとバウンダリスキャンアーキテクチャの標準規格です。
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