News - AUTOSARシステム用のデータトレースソリューションを拡張


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Höhenkirchen-Siegertsbrunn, 16-Oct-2020


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Vector社とローターバッハ社:AUTOSARシステム用のデータトレースソリューションを拡張


デバッグツールの世界のトップサプライヤーであるローターバッハ社と、シュトゥットガルトを拠点とする電子システム開発用のソフトウェアツールとコンポーネントのメーカーであるVector社は、組込みタイミングソリューションの分野において継続して連携しています。Vector社のAUTOSARClassic基本ソフトウェアであるMICROSARに基づいたソリューションは、データトレースを介したOSおよびRTEプロファイリングを可能にし、Cortex®-M、Cortex®-R、Freescale Qorivva、RenesasRH850などのハードウェアアーキテクチャをサポートします。

ローターバッハ社のマネージングディレクターを務めるノバート・ワイスは、このソリューションの利点を強調し、「このイノベーションによって、AUTOSARアプリケーションの状態とタイミングの検証を確実にしなければならないECU開発者にとって、更に一歩前進しました」と、述べています。

更新バージョンは、アドレスのペアへの書き込み時にデータトレースイベントを生成できるようにする任意のターゲットを含むように拡張されました。Infineon TriCore™AURIX™ベースのシステム用の初期バージョンは、今年初めに発売されています。

オペレーティングシステム内のフックを使用して、スケジューリングイベントをログに記録することができ、タスク、ランナブル、ISR、および主な機能に関する詳細を、時間の経過と共に変化する状態に応じて提供します。これらのイベントは、TRACE32トレースツールでサンプリングされ、TRACE32内で分析されるか、Vector社のTA ToolSuiteにエクスポートされます。 TA.Inspectionを使用すると、スケジューリングトレースの検証は完全に自動化され、ランタイム情報を抽出した後、TA.SimulationはECUのタイミング動作の変化をシミュレーションすることができます。

MICROSARをベースとした、Vector社のRTEジェネレーターであるDaVinci Configurator Proを使用するシステムやビルドの場合、必要なインストルメンテーションとスクリプトはすべて自動的に実行されます。ターゲットのランタイムオーバーヘッドを最小限に抑えるために、ログは一連のマクロを使用して実行されます。必要な情報はすべて、標準のデバッグ・セットアップの一部としてすでにロードされているORTI / ARTIファイルとELFファイルに含まれているため、ユーザ側のTRACE32の設定を変更する必要はありません。ログデータにトレースする必要のあるデータの量を減らすことにより、このソリューションは多くの帯域幅を必要とせずに、トレースポートを介したデータトレースをサポートしている全てのターゲットに採用することができます。



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Last generated/modified: 16-Oct-2020