News - TRACE32 は、EB corbos Hypervisor、L4Reシステムをサポート


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Höhenkirchen-Siegertsbrunn, 06-Oct-2020


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TRACE32 は、EB corbos Hypervisor、L4Reシステムをサポート



ローターバッハは、Elektrobit 社のオートモーティブ仮想化ソリューション、EB corbos Hypervisor、および Kernkonzept 社の L4Re システムのデバッグとトレースのサポートを発表しました。

Elektrobit 社と Kernkonzept 社は、EB corbos Hypervisor を自動車市場向けに最適化された高性能プラットフォームの安全性とセキュリティのニーズに対応するため、Kernkonzept 社の Capability-based L4Re オペレーティングシステム上に構築しています。

L4Re システムは自動車市場に限らず、セキュアネットワーキングや、高セキュリティクラウドコンピューティング、産業用 IoT、スマートホームアプライアンスなどの産業用アプリケーションにも対応します。セキュリティや、安全性、リアルタイム性を重視し、柔軟なシステム構築をサポートします。さらに、L4Re は Arm や x86 などの最新のプロセッサコア固有のバーチャルハードウェアサポート機能を活用した Type-1 ハイパーバイザーシステムになります。その中心的なコンポーネントである L4Re マイクロカーネルは、仮想マシンとネイティブのマイクロカーネルアプリケーション間における機能アイソレーションを保証します。

この機能アイソレーションは、自動車の新規電子デバイスの導入時などに必要とされる ECU からハイパフォーマンスコンピュータ (HPC) へのシームレスな機能統合実現のための前提条件となっています。EB corbos Hypervisor では、 HPC の効率的なパーティショニングを可能とし、1つのマルチコアプロセッサ上で複数のアプリケーションや、VM の高速な並列起動を安全かつ確実に実現することができます。

ローターバッハの TRACE32 の EB corbos Hypervisor / L4Re システム対応機能は、マルチコアシステム上に配置された VM とネイティブなハイパーバイザアプリケーションのデバッグが可能です。この対応機能は、VM 内で実行されているゲスト OS だけでなく、ハイパーバイザーアプリケーション、ドライバ、L4Re マイクロカーネル自体への透過的なアクセスを可能にします。

さらに、オフチップデバッグソリューションの利点を活用し、ハードウェアと周辺機器、マイクロカーネル、ハイパーバイザアプリケーション、VM への同時アクセスを可能にする一方で、ハードウェアのすべてのメモリ管理ユニット (MMU) と保護機能を認識することができます。

この対応機能では、VM やネイティブアプリケーションの状態を検出して収集し、正しいソースコードや変数を自動的に表示することでデバッグを容易にします。さらに、拡張機能としてプロセスや VM に依存したブレークポイントの設定、Linux カーネルログ出力のような VM から高レベルのログ情報の抽出などの機能を提供しています。

また、Arm ETM のようなトレース機能と組み合わせることで、トレースベースのデバッグで開発時間を大幅に短縮することができます。ランタイム解析やコードカバレッジなどの品質チェックのための利用も可能です。現在ルネサス社の R-Car プラットフォームで本機能が利用可能です。また、NXP 社製 S32G 上で動作するデモンストレーションを提供しています。

ローターバッハのマネージングディレクターを務めるノバート・ワイスは、次のように述べています。「ハイパーバイザーは高度に統合された組込みシステムを実現可能にしますが、それと同時に更なる高いレベルでの複雑さもシステムに付加します。我々は、EB corbos Hypervisor のサポートを発表し、L4Re のエコシステムを拡張できることを嬉しく思っています。TRACE32 は、製品開発プロセスのあらゆる段階で利用可能なツールであり、組み込み開発者に全てのプロセスでの可読性を提供しています。」

Kernkonzept 社 の CEO である Michael Hohmuth 氏は、次のように述べています。「TRACE32 は、複雑で接続された製品のために L4Re ベースのシステムを開発しているお客様にとって不可欠なツールです。Elektrobit 社と共同で製品化した EB corbos Hypervisor のトレースとデバッグのサポートに満足しています。」

Elektrobit 社のビジネスマネジメント副社長の Martin Schleicher 氏は、次のように述べています。「TRACE32 による EB corbos Hypervisor のサポートは、自動車市場における仮想化の使用を促進するための重要なマイルストーンです。開発中のシステム分析と情報提供は、複雑なシステムの開発の成功にかなりの影響を与え、同時に開発サイクルを短縮しました。」

EB corbos Hypervisor and the L4Re System 対応機能は、TRACE32 をご利用のお客様には無料で提供しています。

Elektrobit 社について
Elektrobit 社は、自動車業界向けの組み込みソフトウェアおよびコネクテッドソフトウェア製品とサービスを提供する、受賞歴のある先見性のあるグローバルサプライヤーです。30 年以上にわたり自動車業界に貢献してきた自動車用ソフトウェアのリーダーである Elektrobit 社のソフトウェアは、1億台以上の車両に搭載される 10 億以上のデバイスへ採用されています。自動車インフラストラクチャソフトウェアや、接続性とセキュリティ、自動運転とその関連ツール、ユーザーエクスペリエンスのための柔軟で革新的なソリューションを提供しています。Elektrobit 社は Continental 社の完全子会社です。
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