News - Infineon AURIX™ TC4x用Synopsys VDK向けTRACE32サポート

ローターバッハ社はTRACE32®を拡張して、InfineonAURIX™TC4xマイクロコントローラーファミリ向けのSynopsys VDKをサポートします。

ローターバッハ社は本日、Infineon 32ビットTriCore™ AURIX™ TC4xマイクロコントローラーファミリ用のSynopsysVirtualizer™ 開発キット（VDK）のTRACE32デバッグサポートの追加を発表しました。 Synopsys VDKを使用すると、TC4xターゲット用に初期のプレシリコンソフトウェア開発が可能になります。

TRACE32は、明確に定義されたマルチコアデバッグ（MCD）インタフェースを介して、TriCoreコアおよびDesignWare®ARCEVベースの並列処理ユニット（PPU）のフルデバッグおよびトレースサポートを提供します。 PPUはTC4x TriCoreに統合されており、自動車設計における人工知能とニューラルネットワークの実装を促進します。

「Infineon AURIXTC4xにSynopsys VDKを使用すると、自動車業界のTier 1およびOEM企業は、電子制御ユニットのデジタルツインを活用できるため、システム開発を左にシフトし、最終的に市場投入までの時間を短縮できます」と、シノプシス社の副社長を務める Tom De Schutterは述べています。 「ローターバッハ社との長期に渡るコラボレーションにより、ソフトウェア開発者は、プレシリコンからシステム導入後まで、包括的なソリューションを実現しています」。

さらに、TRACE32命令セットシミュレータは、シミュレーションされたコアの動作のデバッグとトレースを可能にします。 ローターバッハ社は、チップがリリースされるとすぐに利用できるように、シリコンチップのデバッグとトレースのサポートにも取り組んでおり、すべての標準的なデバッグおよびトレースツールのサポートを提供します。

「私たちは、10年以上にわたり継続しているインフィニオン社とシノプシス社とのコラボレーションに非常に満足しています。これにより、TC4xマイクロコントローラーファミリとSynopsys VDK向けに初期サポートを提供することができます。インフィニオンTC4x向けのSynopsys VDKのフルデバッグおよびトレースサポートにより、お客様は実際の物理ターゲットがなくてもチップのコードを開発できます。この利点により、開発中の市場投入までの時間が大幅に短縮することができます」と、ローターバッハ社のゼネラルマネージャーを務めるNorbert Weissは述べています。

インフィニオンテクノロジーズ社のプロダクトマーケティング・シニアディレクター兼マイクロコントローラーマネージャーを務めるRalf Koedel氏は、次のように説明しています。「当社の最新のAURIX™TC4xマイクロコントローラーファミリは、比類のないリアルタイムの安全性とセキュリティパフォーマンスへのアクセスをお客様に提供します。完全なデバッグおよびトレースツールセットのサポートを備えた初期のプレシリコンソフトウェア開発をスタートできるということは、市場投入までの時間がお客様の製品の成功に大きな影響を与えるため、非常に大きな利点です。私たちは、ローターバッハ社とSynopsys社との相互コミュニケーションに熱心に取り組んでおり、この協力がお客様のタイムラインとコストにプラスの影響を与え、より成熟したソリューションでハードウェア開発に移行することができると確信しています。この協力により、AURIX™ TC4xマイクロコントローラーの機能を強調して、お客様のシステムパフォーマンスを最適化し、システムをADIL Dの安全コンセプトに迅速かつコスト効率よく認定することができます。」

TC4x向けSynopsys VDKデバッグおよびトレース用のツールはすぐに利用可能です。詳細については、最寄りの弊社窓口にお問い合わせください。